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第27話 奇妙な合流

Auteur: フクロウ
last update Date de publication: 2026-03-01 17:02:31

 美月には理解できなかった。なんでそんなことをしようとするのか。望んだって、焦がれたって振り向いてくれない人はいる。

(どんなに手を伸ばしても、たとえ叫んだって視線に入ることさえ許されないことだってあるんだから)

 電話先の乃愛に気づかれないように自嘲気味に笑う。──いつか別れるかもしれない、いなくなってしまうかもしれない相手の心を呪いまで使って振り向かせようとするなんて無駄だよ。

(……でも、とにかく今は乃愛を助けないと……!)

「乃愛! 今どこらへん?」

「今っ、曲がり角曲がればみーちゃんの家まで一直線のとこ──いたっ! みーちゃん!」

 交差点の車道を挟んで遠くで手を振る乃愛の姿があった。学校に用事でもあったのか制服姿のままだ。美月も手を上げて名前を呼ぼうとした。

「乃愛っ! えっ……?」

 美月には乃愛の姿が二重に見えていた。写真を撮ったときにブレてしまったときのように、横断歩道の前で跳ねる乃愛の身体が歪んで見える。

(乃愛……?)

「どうしたの、みーちゃん……だぁぃじょうぶ?」

「ひっ!?」

 思わず声を上げてしまった。スマホを耳から離す。途中までは乃愛だったはずの声が、く
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